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転職の際に、もっとも気にかけることが、応募企業の選び方ではないでしょうか？　せっかく労力や時間をかけて転職したのに、前の会社の方が良かったなと感じてしまうのは、もったいないと思います。ここでは、後悔しないための企業の選び方について、考えていきます。

給料アップを目指して転職を考えている人も多いと思いますが、転職した途端、収入が大きく増加することは、ほとんどありません（特別な技術を持っている人なら別ですが）。むしろ、はじめは、収入が下がることの方が多いです。これは大企業でも同じで、大企業に入社しても、収入が上がるとは限りません。そのため、いきなり高い給与を求めるのではなく、その転職先の会社の中で、地道に信頼を得て、ステップアップしていくのが良いと思います。給与の面は、ぜひ長いスパンで考えていただけたら嬉しいです。

給与と並び、転職の一番の目的と言えるのではないでしょうか？　転職する人には、自分の理想があると思います。リスクを背負ってでも転職するだけの「やりたい仕事」があり、「一緒に仕事をしたい人」がいて、その仕事の中で、やりがいを感じ、自己実現を達成する、とても素敵なことです。しかし、現実問題、自分の長所や、それまでの仕事で培った経験やスキルを生かせる職場を選ぶことも必要です。理想と現実のバランスをよく考えて職場を選ぶようにしてほしいと思います。

転職先の企業の経営ビジョンを知ることは、転職の際、とても重要なことです。その企業がどんな市場に参入しているのか、その市場には将来性があるのか、市場におけるシェア・競争状況などの情報から、読み取れることは非常にたくさんあります。
自分がその企業の経営方針に賛同できるかどうか、しっかり見極めましょう。また、その企業が長期的に発展していくことができるかも大事な要素です。腰を据えて、長い間働ける場所かも意識するようにしましょう。

ここまで、転職する上での重要なファクターとして挙げられる給与面、業務内容、経営ビジョンについて述べてきましたが、転職では、一つの要因に拘るのではなく、複数の要因を総合的に考えて、企業選びをしないといけないと思います。自分の要望を主張することが必要なこともあります。時には譲歩しなくてはいけないこともあるかもしれません。企業の掲げる条件を多角的に思索し、成功と呼べる転職を実現しましょう。